籾殻(もみがら)とは?

関口ファームの畑ブログ

稲を収穫し脱穀した後に大量に発生する籾殻は土に混ぜることで非常に優秀な土壌改良材になります。また土に混ぜるだけではなく上から蒔くことでマルチのようにも使える便利な資材です。

米の皮で使い道はたくさんあります。
籾殻は米の一番外の皮にあたり、精米所過程で生成される糠と比べるとかなりの固さがあります。理由は稲が育つ過程で栄養として土から珪酸を他の植物より比較的多く吸収して非常に強度のある外皮を作り外敵から米を守る性質があります。

籾殻の使い方1

土に混ぜる活用方法1

肥料としてではなく土壌改良材として土に混ぜる利用方法があります。籾殻の特徴の一つに微生物に分解されにくい、分解されるスピードが遅いという特徴があり土に混ぜてもなかなか栄養に変わりません。そのため土壌改良の素材としては使いやすく土に混ぜるだけで通気性を改良することができます。畑の土に通気性がないと根腐れを起こしやすくなります。また、籾殻は土に混ぜるだけで通気性だけではなく固い地面をふかふかに改良する効果も期待することができます。土が固い畑だと植物が根をしっかりと張ることが難しく成長しにくいですが籾殻を土に混ぜるだけで根張りを良くすることができます。あまり肥料としての栄養はありませんが土に混ぜるだけで土壌改良に利用することが出来ます。またすぐに分解されないので有毒なガスなども溜まりにくいです。

土に混ぜる時の注意点

微生物に分解されにくいですが土壌改良に定期的に利用する場合は3年に1回ほど様子を見つつ混ぜ込まないと分解されている恐れがあります。また水を弾くため混ぜすぎると保水力が低下するの恐れがあるので土壌改良材として畑での利用する場合は量に気をつけないといけません。混ぜる籾殻の量は2割程度が適量だと言われています。

籾殻の使い方2

地面に撒く活用方法1

有機肥料として分解されにくいので、土壌改良以外の使い道としては地面に直接まいてマルチやわらの代わりに利用することができます。効果としては地面の表面を覆うので日光が届かなくなり雑草の防止、霜対策、覆うことによる適度な湿度を保ってくれます。他には温度を保つ効果もあり夏は直射日光を抑えてくれるので暑さに弱い植物にも利用でき冬は籾殻中は空洞で幾重にも重なった籾殻でできる空気の層が保温してくれます。

地面に撒く活用方法2

全てではありませんが植物が病気になる理由の一つとして雨が地面に当たり跳ね返った飛沫が付着することで病気になる場合があります。籾殻で地面をマルチングしておくことで跳ね返りを抑えてくれるので病気の防止になります。

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